品番-komono72

型染めの袋もの

 

愛らしい花代色の型染め布で仕立てた袋もの。

柔らかな布は何度も水をくぐった古布ならではの。

袋の底には南部麻を配して、補強を兼ねて。

袋口の見返しには、珍しい木綿の華やかな型染めの布。

朱色の型染めは珍しい。

ましてや木綿を染めたものは、なかなか出会えない。。。

ぴったりな型染め布に出会ったら合わせて仕立てようと、長いこと仕舞ってあったもの。

 

内布には国産のオーガニックコットンを使っています。

古布の色や手触りにもピタリとマッチする、国産の丁寧に織られたオーガニックコットンです。

(詳細はbag65番の商品説明に詳しく熱く書いてます)

 

紐通しのループは、シニューと呼ばれる糸で一つ一つループをかがって作っています。

シニュー糸は、主に革細工で使用される縫い糸のことです。

太古の昔から、ネイティヴアメリカンのインディオ達が、バッファロやエルク(大鹿)や馬の革などを縫うときに、

動物の腱を用いて糸にしていました。

その丈夫な繊維を、現代では合成繊維で再現して使われているのが、シニューという糸です。

まさに動物の腱のように見える薄いテープ状のものを細く裂いて糸状にして使います。

苧麻や芭蕉や大麻などの、まさに糸績みのような作業です。

シニュー糸の中でも繊細な細さに裂けるのは、ネイティブアメリカンの作るシニュー糸。

革製品の仕立てに使われる麻糸は手縫い用の他に、ミシン用のものが沢山ありますが、

シニューは手縫いでなければ使用できない糸なので、

手縫い製品が大量生産に圧されている昨今は、生産が危機に瀕しているといってもいい貴重な糸なのです。

 

シニューはとても丈夫なので、薺nazunaではこうした袋もののループの他、

装身具のブレスレットやネックレスにも使っています。

麻糸には出ないしなやかさと光沢があって、今では欠かせない素材になっています。

 

巾着の紐は、紺色の麻糸を四つ組みに手編みしたものです。

これまで巾着には市販の絹の組紐を多く使っていましたが、

麻や木綿などの素材には、麻糸を編んだものがピタリと合うような気がします。

 

紐に通した緒締玉は、Noriko・Yamamoto作のガラス製のものです。

藍や自然のままの色の布に映える色と、

紐が通る大きめの穴を、とお願いして作って頂いたもの。

白磁色と乳白色のまじりが美しい緒締玉。

一般的なものよりも、穴の大きさにもこだわって仕上げて頂いています。

ガラス玉の穴の縁で紐が擦り切れないように、

念入りに丁寧に磨いて作って下さいました。

 

とんぼ玉を手の中で転がすように、

小さなガラス作品の美しさも味わって頂けたら、と思います。

 

 

柔らかな古布を使用した袋ものなので、

是非、大切なものを仕舞うとき、とっておきの時にお使いください。

 

size : 16cm × 21cm

表布 : 型染め木綿 南部麻 どちらも古布

内布:朱色の型染 古布、

  生成り木綿 (古布ではありません)

紐 :麻の組紐

ループ: シニュー糸でループをかがったもの。

緒締め玉 :ガラス製(手作りのガラス作家作品)

 

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